ブラックorミルク?チョコレートに合うウィスキーはどれ?ー特徴と相性についてー
皆さんはウィスキーボンボンというチョコレートをご存じでしょうか。
洋酒入りのボンボン菓子で、日本ではウィスキーを砂糖の殻で包み、チョコレートをコーティングしたものが一般的です。
1970年代にブームとなったお菓子ですが、その後はチョコレート菓子も多様化していき、今ではギフト用などの高級チョコレート菓子として知られています。このように洋酒とチョコレートは昔から相性が良いとされてきました。
とはいえ、チョコレートと一括りに言っても様々な種類があります。そこで今回は日常生活で目にする機会の多い「ブラックチョコレート」と「ミルクチョコレート」に焦点を当て、それぞれの特徴などから相性の良いウィスキーを探していこうと思います。
ブラックチョコレート(ダークチョコレート)
全てのチョコレートはカカオ豆を原料としています。なかでもブラックチョコレートは、砂糖・粉乳を使用せず、ローストしたカカオ豆から出たカカオマスを多く使用しているため、苦みが強いという特徴をもっています。
とはいえ、カカオ100%の純粋なブラックチョコレートなどはお店で目にする機会もほとんど無いと思います。スーパーなどでよく売られている「ブラックチョコレート」の多くはカカオ分70%以上のもので、正確には「ダークチョコレート」あるいは「ビターチョコレート」と呼ばれるものです。
ですが、それでも甘いチョコレートに慣れてしまっていると、十分に苦いチョコレートだと感じられるかと思います。
そんなビターなチョコレートには、スコッチウィスキーとジャパニーズウィスキー合うと言われています。
スコッチウィスキーの特徴であるスモーキーフレーバーは、ブラックチョコレートの苦みとも相性が良く、ブラック(ダーク)チョコレートが持つ控えめな甘さをひきたたせてくれます。
一方、スコッチウィスキーの製法をお手本にして作られたジャパニーズウィスキーは、日本人向けにピート香が抑えられているなど軽い口当たりに仕上げられていますが、その華やかでクリアな味わいはスコッチウィスキー同様、ブラック(ダーク)チョコレートとも相性が良いと言われています。
苦いチョコレートが苦手という方でも、これらのウィスキーと合わせて口にすると、また違った印象を受けるかもしれません。
また、ブラックチョコレートには生活習慣病や老化を防止するポリフェノールが多く含まれているので、健康的にも良いと一石二鳥です。
ミルクチョコレート
「ミルクチョコレート」はチョコレートに乳製品を加えたものですが、日本チョコレート・ココア協会によるとミルクチョコレートは「チョコレートのうちチョコレート生地の乳固形分が14%以上のもの」と厳密に定められています。そんなミルクチョコレートの特徴と言えば、濃厚な甘みとクリーミーな味わい。
そして、ミルクチョコレートのような甘いチョコに合うと言われるのが、バーボンウィスキーやカナディアンウィスキーです。その2つに共通しているのは「まろやかさ」。
アメリカンウィスキーの内側を焦がしたオーク樽で熟成されることによって出るほろ苦さ、香ばしさ、甘い香りはミルクチョコレートのクリーミーな甘さを引き立たせてくれます。
一方で、カナディアンウィスキーの方はライ麦とトウモロコシを原料に作られており、口当たりの良さとクセの無さが特徴。カクテルのベースに使われることが多いことからも、「甘さ」との相性は良いとされています。
※特集「大人が楽しむチョコレート」│おつまみ道場│キリンレシピノート│キリン:一部参照
チョコレートの合わせ方
「ウィスキーを飲みながらチョコレートを食べる」といっても様々。チョコレートを食べるタイミング、ウィスキーを口に含むタイミングなどで味の感じ方も変わってきます。
チョコレートを食べてからウィスキーを飲むのか?、ウィスキーを飲んでからチョコレートを食べるのか?、あるいは口の中でチョコレートとウィスキーをミックスさせるのか?…etc.
いくつかのパターンが考えられますが、これに関しては完全に好みの問題でしょう。あまり考え過ぎず、色々と試してみて、好みの食べ方・合わせ方を見つけてみてはいかがでしょうか。
(※本記事は様々な情報を参考に主観を交えて書いています。味覚というものは十人十色ですので、ご自身の味覚でご判断下さい。)